■ 造成工事
土地を利用する為に形状を整える工事のことを造成工事といいます。
家を建てるためには、まず適した土地にしなければなりません。
掘削や切土、盛土や土留めなどを行い、平らで頑丈な用地へと整備します。
造成地では、切土地盤の上に盛土を行うことが一般的ですが、盛土地盤は雨などによって沈下が起こる危険性もあるため、しっかりと固めることが重要です。
丈夫な住宅をつくるための一番重要な部分を、手抜きせずにしっかりと行うこと。
それが造成工事のポイントです。
●造成工事の流れ
(1) 重機搬入
現場に重機を搬入します。
(2) 掘削・残土処分
掘削作業で土中にある排水管やゴミなどを除去し、残土処分をします。
(3) 残土回収・運搬
処分した残土を回収・運搬します。
(4) 土の搬入
土地造成に利用する新しい土を搬入します。
(5) 締固め・整地工事
搬入した土で整地を繰り返します。重機のキャタピラで締固めて、強固なものにします。
(6) 法面施工
法面とは、切土や盛土により作られる人工的な斜面のこと。これを整形して、土が崩れるのを防ぎます。
(7) 造成工事の完了
仕上げの整地を行い、現場から重機を引き上げれば工事を完了です。
■ 擁壁工事
一見ただの壁のように見える擁壁。
設計を疎かにすると、万が一の際に災害に巻き込まれる恐れや人命に関わる可能性もある非常にデリケートな構造物です。
当社は、立地条件や地質などを調べ、綿密な設計をすることで質の高い擁壁に仕上がるよう徹底しております。
■ 主な擁壁の工法と種類
RC造(コンクリート擁壁)
逆T形擁壁…隣地との境界に余裕がある場合に多く採用される
L形擁壁…隣地との境界に余裕が無い場合に多く採用される
逆L形擁壁…壁の背後に障害物がある場合に多く採用される
重量式擁壁…無筋コンクリートを採用することが多いが、石積みやレンガで作られる場合もある
■ 擁壁の増築、建て替え時の注意点
擁壁工事は法令や様々な基準に基づいて工事されています。
古い擁壁は、設置された当時の法令や基準には適合していても、その後の法改正や都市計画変更によって、現行法に適合していない場合に「不適格」となってしまうケースも。
古いものに限らず、増築・建て替えをする際は現行法をしっかりと確認し、施工しなおす必要があります。