翌朝、作業中に箱が見えた。車両から降り、箱を開けてみると写真がいっぱい。若い女性の笑顔が見える。持ち主に返そうとよけておいた。
持ち主は、近くの避難所にいた水越麻規子さん(52)だった。大正時代に創業され、町で一番古い水越書店の15代目だ。書店は全壊し、水越さんらは隣の住宅にいて助かった。ただ、家の中はぐちゃぐちゃで雨漏りもして、住めなくなっていた。
店舗2階に置いていたのは若い頃の写真だった。「心の中で思い出すしかない」と諦めていた。「丁寧に作業し、みつけて頂いて本当にありがたい」
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